成分解析

YOLUカームナイトリペアの成分解析
2025年リニューアルで何が変わったか

「YOLU(ヨル)のシャンプーって実際どうなの?」という質問をよく受けるようになりました。累計6,500万個以上を販売し、市販シャンプーの売上ランキングで上位に入り続けているブランドです。2025年4月にリニューアルされ、「成分が変わった」とSNSでも話題になりました。

この記事では、YOLUカームナイトリペアシャンプーの成分表をシャンプーソムリエとして実際に読み解き、「誰に向いているか」「コスパはどうか」「リニューアルで何が変わったか」を正直に評価します。

先に結論だけ言っておくと、良い商品ですが「すべての頭皮に向いている」わけではありません。その理由を成分表から説明します。

YOLU カームナイトリペア シャンプー 基本スペック

価格(税込)1,540円
容量440mL
1mLあたりの価格約3.5円
1回あたりの価格(5mL換算)約18円
洗浄成分の種類アミノ酸系(主剤)+スルホン酸系(補助)
肌への優しさ ★★★☆☆
洗浄力 ★★★☆☆
コスパ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆

成分表を読む——洗浄成分の構成

シャンプーの性格を決めるのは、成分表の2〜5番目に並ぶ洗浄成分です(1番目は水)。YOLUカームナイトリペアの2025年リニューアル版の成分表から、洗浄成分を抜き出すとこうなります。

洗浄成分の内訳

  • ラウロイルメチルアラニンNa:アミノ酸系(アラニン系)。低刺激で頭皮バリアへの影響が小さい。主洗浄成分
  • オレフィン(C14-16)スルホン酸Na:スルホン酸系。アミノ酸系よりやや洗浄力が強い。泡立ちを補う役割
  • コカミドプロピルベタイン:ベタイン系。刺激が低く、泡の安定・コンディショニングを助ける
  • ココイルグルタミン酸TEA:アミノ酸系(グルタミン酸系)。補助的な低刺激洗浄成分

成分表の読み方がわからない方は「シャンプーの成分表の見方」を先に読んでください。

2025年4月リニューアルで何が変わったか

YOLUが「成分が変わった」と話題になった理由が、この洗浄成分の並び順の変化にあります。

旧品(リニューアル前)

  1. オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
  2. ラウロイルメチルアラニンNa
  3. コカミドプロピルベタイン…

新品(2025年4月〜)

  1. ラウロイルメチルアラニンNa
  2. オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
  3. コカミドプロピルベタイン…

旧品では2番目(主洗浄成分)がスルホン酸系でしたが、新品ではアミノ酸系(ラウロイルメチルアラニンNa)が1位に入れ替わりました。

これは実質的な処方変更です。主洗浄成分がアミノ酸系になったことで、頭皮バリアへの影響が旧品より小さくなったと考えられます。

ただし、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは依然として2番目に入っています。「完全なアミノ酸系シャンプー」ではなく、アミノ酸系が主体の「混合処方」という理解が正確です。

新たに追加された成分

リニューアルで追加された主な成分は3つです。

ポリクオタニウム-61(リピジュア):海洋由来のヒアルロン酸類似の保湿ポリマー。保湿力はヒアルロン酸の約2倍とされています(ただしこの比較はメーカー試験値であり、ヒトの頭皮での効果は条件によって異なります)。

セラミドNG・NP・AP(3種):皮膚のバリア機能に関わる脂質成分。シャンプーに配合されたセラミドは洗浄中に頭皮・毛髪を保護する役割を持ちますが、洗い流すため効果は限定的です。毛髪への吸着・コーティング効果がより実感に近いと考えられます。

チャボトケイソウエキス:植物由来の保湿・鎮静成分。

向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
  • ✓ 普通〜やや脂性の頭皮
  • ✓ ダメージヘア・ブリーチ毛でセラミドやリピジュアで毛髪を保護したい方
  • ✓ 夜のケアタイムを重視する方
  • ✓ 市販シャンプーでコスパ良く保湿成分を取り入れたい方
  • ✓ 香りを楽しみたい方(上質な香料設計)
  • ✗ 乾燥性・敏感肌の頭皮(オレフィン系が2番目のため)
  • ✗ 頭皮に炎症・かゆみがある方(刺激が出る可能性)
  • ✗ 「アミノ酸系のみ」の純粋な低刺激シャンプーを求める方
  • ✗ 無香料・低刺激処方を必要とする敏感体質の方

敏感な頭皮の方には、同YOLUブランドのディープナイトリペア シャンプーの方がより低刺激な設計です(主洗浄成分がラウロイルメチルアラニンNa+ココイルメチルタウリンNaで、スルホン酸系が含まれない)。悩みや用途によって選び分ける必要があります。

コスパの実力——1回あたり何円か

コスパ計算(カームナイトリペア 440mL / 1,540円)

  • 1,540円 ÷ 440mL = 1mLあたり約3.5円
  • 1回の使用量目安(5mL)× 3.5円 = 1回あたり約17〜18円
  • 1ヶ月(30回)使用した場合 = 約525円相当

市販シャンプーの平均的な価格帯(300〜500mL・500〜1,000円台)と比べると、やや高めですが許容範囲内です。アミノ酸系を主洗浄成分とし、セラミドやリピジュアが配合されたシャンプーとして見ると、コスパは高いと判断します。

詰め替え用(370mL・1,210円、大容量1,110mL・3,300円)を使うと1mLあたり2.97〜3.27円に下がり、さらにコスパが改善します。継続使用するなら詰め替えを活用するのが賢明です。

シャンプーソムリエからの総評

良い点

2025年のリニューアルで主洗浄成分がアミノ酸系に入れ替わったのは、正直に言って大きな進化です。以前の処方はスルホン酸系が主体でしたが、改善されました。セラミド3種・リピジュア(ポリクオタニウム-61)・ネムノキ樹皮エキス等の保湿・補修成分が充実しており、毛髪のケア力は市販品の中でもしっかりしています。

「夜に洗って朝の仕上がりを変える」というコンセプトは、毛髪の保湿成分が充実しているので一定の合理性があります。

気になる点

2番目にオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが残っている点は、特に乾燥頭皮・敏感肌の方には注意が必要です。「アミノ酸系になった」と一部で紹介されていますが、完全なアミノ酸系処方ではありません。成分表を確認せずに「低刺激だから敏感肌でも大丈夫」と判断するのは注意が必要です。

また、香料が含まれているため、香料への敏感体質の方には向きません。

こんな人に特においすすめ

普通〜やや脂性の頭皮で、カラーやブリーチで髪のダメージが気になる方に最もよく合う処方です。「頭皮より毛髪のケアを優先したい」という方にとっては、この価格帯でこれだけの保湿成分が揃っているのは選択肢として有力です。

木村芳樹
YOLUについては「リニューアルで成分が良くなった」という評判をよく聞くようになりました。確かに主洗浄成分がアミノ酸系に変わったのは前進です。ただ、私がよく見るのは『SNSで話題だから良いはず』という理由だけで選んで、頭皮が合わずに悩むケースです。2番目のオレフィン系は気になる成分で、乾燥や敏感な頭皮の方には別の選択肢をお伝えすることが多いです。

木村芳樹 — シャンプーソムリエ

よくある質問

YOLUはどこで買えますか?

ドラッグストア・ロフト・東急ハンズ・Amazon・楽天等で購入できます。公式サイト(yolu.jp)でも購入可能です。詰め替え用は一部店舗では取り扱いがない場合があります。

YOLUに変えたら頭皮がかゆくなりました。なぜですか?

主洗浄成分はアミノ酸系ですが、2番目のオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが乾燥・敏感な頭皮には刺激として働く場合があります。また、香料が原因の接触性皮膚炎が起きているケースも考えられます。症状が続く場合は使用を中止し、カウンセリングか皮膚科への相談をお勧めします。

「ナイトリペア」と書いてあるけど、朝シャンには使えない?

朝に使っても問題はありません。「夜に洗う」はコンセプト・マーケティング上の訴求であって、成分的に夜専用というわけではありません。ただし、就寝前に洗って保湿成分を髪に残した状態で寝る使い方が、この商品の設計意図に沿っています。

自分の頭皮にYOLUが合うか不安な場合は?

まず頭皮チェックで頭皮タイプを確認してください。乾燥傾向が強い場合は、YOLU以外の選択肢の方が合うことがあります。カウンセリングでお使いのシャンプーの成分を一緒に確認することも可能です。

シャンプー選びは頭皮タイプを知ることから始まります。

頭皮チェックをする 成分を一緒に確認する

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